建設業の価値評価ポイント|許認可・受注の見方
最終更新: 2026-06-19
自社の価値を、まずは無料で試算できます。無料で試算 →
建設業は、許認可や有資格者、受注の積み上げが事業の前提になる業種です。これらは財務諸表に表れにくい価値として、評価で重視されます。本稿で建設業の価値ドライバーと評価・M&Aの留意点を解説します。
主な価値ドライバー
- 建設業許可・経営事項審査(経審):公共工事の受注資格にも関わる。経審の点数(評点)は受注力の指標。
- 技術者・有資格者:監理技術者・主任技術者など、許可維持や受注に必要な人材の確保状況。
- 受注残・取引先:将来の売上の見通し。元請けとの関係。
- 完成工事の採算・財務の健全性。
許認可・人材が「のれん」になる
建設業許可や経審の評点、有資格者の確保は、取得・維持に時間と要件がかかるため、買い手にとって大きな価値になります。これらは純資産には表れませんが、営業権(のれん)として価値に反映される要素です。「許可と人材ごと引き継げる」ことが、ゼロから取得するより有利だからです。
適した評価の考え方
収益性をみるDCF法・類似会社比較法に、時価純資産法を併用します。工事の進行基準・完成基準による期ズレや、工事ごとの採算のばらつきを正常化して、実態の収益力を見極めることが重要です。
M&A・承継での留意点
- 許認可の引き継ぎ可否(スキームにより取り直しが必要なことも。株式譲渡か事業譲渡かで扱いが変わる)。
- 監理技術者など有資格者の継続(人材が抜けると許可維持に影響)。
- 未成工事・瑕疵担保・下請けとの関係などのリスク確認。
よくある質問(FAQ)
Q. 建設業許可はM&Aで引き継げますか?
A. スキームによります。株式譲渡なら会社ごと引き継げますが、事業譲渡では取り直しが必要なことがあります。許可の維持要件(有資格者)の継続も重要です。
Q. 経審の点数は評価に影響しますか?
A. 受注力に直結するため、間接的に収益力・価値に影響します。点数を支える人材・実績の継続性が見られます。
まとめ
建設業は、建設業許可・経審・有資格者・受注基盤といった財務に表れにくい価値が重要で、これらは営業権として評価に反映されます。DCF・倍率法に時価純資産法を併用し、許認可の引き継ぎ可否や有資格者の継続がM&Aの最重要論点になります。