株価算定書の費用相場|依頼先別の目安とM&Aの価格算定をツールで行う場合との使い分け

最終更新: 2026-09-12

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自社株や買収対象の会社の価値を知りたいとき、専門家に「株価算定書(バリュエーションレポート)」を依頼すると、費用は目的・手法・会社の規模・納期によって大きく変わります。一般に、社内検討用の簡易な算定であれば数十万円程度から、対外的な根拠資料となる本格的な算定書では数百万円程度、上場会社の開示や裁判に使う水準ではさらに高額になることもあります。同じ「株価算定」という言葉でも、中身と責任の重さがまったく違うためです。

本稿では、株価算定書の費用相場を依頼先の種類ごとに整理したうえで、費用が上がる要因、用途別に必要な算定の水準、見積もりを取るときの確認事項、費用を抑える工夫を解説します。あわせて、M&Aの価格算定の一次検討を評価ツールで行う場合の費用・納期・限界にも触れ、専門家への依頼とどう使い分けるかをまとめます。

結論:費用は「目的」でほぼ決まる。必要な水準を見極めてから依頼する

先に結論をまとめると、株価算定書の費用を考えるうえでのポイントは次の3つです。

  • 費用を最も左右するのは「何に使うか」:社内の目安づかみなのか、交渉相手や株主への説明なのか、税務申告・裁判・開示なのかで、求められる調査の深さと算定者の責任が変わり、費用も一桁単位で変わることがあります。
  • 依頼先ごとに得意分野と費用の考え方が違う:公認会計士・評価会社、税理士、M&A仲介・FA、金融機関系では、想定している用途も報酬体系も異なります。
  • いきなり高額な算定書を発注しない:まず低コストで価値のレンジと論点を把握し、対外的な根拠が必要な場面に限って専門家の算定書につなげると、費用対効果が高くなります。

依頼先そのものの選び方は企業価値評価の依頼先の選び方でも整理しています。本稿では「いくらかかるのか」「なぜその金額になるのか」に焦点を当てて解説します。

株価算定書とは:M&Aの価格算定との関係

株価算定書とは、会社の株式価値を一定の前提と手法にもとづいて算定し、その過程と結果をまとめた書面です。代表的な手法には、将来のキャッシュフローを割り引くDCF法、上場している類似会社の倍率を使う類似会社比較法、資産と負債を時価で評価する時価純資産法などがあり、複数の手法を組み合わせて価値のレンジを示すのが一般的です。各手法の違いは株式評価の3つのアプローチ比較で解説しています。

M&Aの場面でいう「価格算定」は、この株価算定の結果をもとに、売り手と買い手が交渉して最終的な取引価格を決めていく過程を指すことが多い言葉です。算定書が示すのはあくまで「理論的な価値の範囲」であり、実際の取引価格は、交渉力、買い手が見込むシナジー、支払条件、表明保証の内容などを反映して決まります。つまり、算定書は価格そのものを決めるものではなく、「交渉や意思決定の根拠となる物差し」だと考えるとわかりやすいでしょう。

算定書の費用を考えるときは、「その物差しを誰に見せ、どの程度の説明責任を負う必要があるか」を先に決めることが大切です。社内で使う物差しと、裁判所や株主に示す物差しでは、必要な精度と手間が大きく異なります。

依頼先別の特徴と費用の目安

株価算定を依頼できる先は、大きく分けて公認会計士・評価会社、税理士、M&A仲介・FA、金融機関系の4つです。それぞれの特徴と費用の目安を一般論として整理すると次のようになります。金額は案件の規模や条件で大きく変わるため、あくまで傾向の目安としてご覧ください。

依頼先の種類主な特徴向いている用途費用の目安(一般論)納期の目安
公認会計士・評価会社企業価値評価を専門的に扱い、複数手法による算定と根拠の記述に強い。第三者としての独立性を確保しやすい株主説明、第三者算定、係争、開示などの対外的な根拠資料簡易な算定で数十万円程度〜、本格的な算定書で数百万円程度。大規模・複雑な案件ではそれ以上になることも数週間〜2か月程度
税理士相続税・贈与税などの税務評価(財産評価基本通達による評価)に精通。顧問先であれば財務状況を把握している相続・贈与、親族内の事業承継、税務申告に関わる評価税務評価であれば数万円〜数十万円程度が多い。顧問契約の範囲で対応する場合もある。M&A目的の評価は対応の可否が事務所によって異なる数日〜数週間程度
M&A仲介・FA売却・買収の支援とセットで価値の目安を示すことが多い。市場での取引感覚を反映しやすい売却価格の目線づくり、交渉の方針づくり相談初期の簡易評価は無料や着手金の範囲で行われることもある。算定業務を単独で依頼する場合は数十万円〜数百万円程度数日〜1か月程度
金融機関系取引のある金融機関やその関連会社が、事業承継やM&Aの相談の一環として提供する事業承継の方向性検討、融資・取引関係の中での相談簡易な株価試算は取引の一環で無償の場合もある。本格的な算定は数十万円〜数百万円程度数週間〜1か月程度
上表は一般的な傾向の目安で、特定の事業者の料金を示すものではありません。同じ依頼先の種類でも、会社の規模、採用する手法、成果物の形式、納期によって費用は大きく前後します。具体額は必ず見積もりで確認してください。

公認会計士・評価会社:対外的な根拠が必要なときの本命

公認会計士や企業価値評価を専門とする会社は、複数の手法を用いた算定と、その前提・根拠を丁寧に記述した算定書の作成を得意としています。株主への説明、少数株主からの買取価格の決定、第三者算定機関としての意見など、「他人に見せて説明責任を果たす」場面で頼りになる依頼先です。そのぶん、事業計画の分析、類似会社の選定、割引率の検討、感応度分析などに工数がかかり、費用は他の依頼先より高くなりやすい傾向があります。

税理士:税務評価は税理士、M&Aの価値とは別物

税理士が行う株価評価の多くは、相続税・贈与税の計算に使う財産評価基本通達にもとづく評価です。これは税務上の評価額を算出するためのルールであり、M&Aで売り手と買い手が合意する時価とは目的も算定方法も異なります。そのため、税理士に依頼した税務上の株価と、M&Aの価格算定の結果が大きく違うことは珍しくありません。両者の違いは株価算定と税理士の関係で詳しく解説しています。

M&A仲介・FA:売却支援とセットで考える

M&A仲介会社やFA(ファイナンシャル・アドバイザー)は、売却や買収の支援の一環として価値の目安を示すことが一般的です。相談の初期段階では簡易評価を無料や低額で行うケースもありますが、その評価は「売却支援を受託すること」を前提にしている場合がある点に留意が必要です。成功報酬は取引価格に連動することが多いため、提示された価値の目安が高めか低めかを冷静に見る視点も持っておきたいところです。仲介とFAの立場の違いはM&A仲介とFAの違い、報酬の仕組みはM&A仲介手数料の相場で整理しています。

金融機関系:事業承継の相談の入口として

取引のある金融機関やその関連会社では、事業承継やM&Aの相談の一環として株価の試算を行ってくれることがあります。普段から財務状況を共有している相手に相談できる安心感がある一方、本格的な算定書の作成は別途の契約・費用となるのが一般的です。相談の入口として活用し、目的に応じて専門の依頼先へつなぐという使い方が現実的です。

株価算定の費用が上がる主な要因

見積もり額に差が出る理由を知っておくと、提示された金額が妥当かどうかを判断しやすくなります。株価算定の費用を押し上げる代表的な要因は次のとおりです。

要因費用が上がる理由費用を抑えやすいケース
目的・提出先株主・裁判所・市場など第三者に示す場合、記述の厚みと算定者の責任が重くなる社内検討や交渉の目線づくりにとどまる
採用する手法の数と深さDCF法・類似会社比較法・純資産法を併用し、感応度分析まで行うと工数が増える目的に必要な手法に絞り、レンジで示せば足りる
会社の規模・事業の複雑さ複数事業、子会社、海外拠点などがあると、事業ごとの分析や連結での検討が必要になる単一事業で、財務構造がシンプル
事業計画の有無と精査事業計画がない、または妥当性の検証が必要な場合、計画づくりや修正の支援が加わる会社側で事業計画を用意でき、前提を説明できる
資料の整備状況決算書・試算表・資産明細などがそろっていないと、資料の収集と確認に時間がかかる必要資料を依頼前にまとめて渡せる
資本構成の複雑さ種類株式、新株予約権、名義株などがあると、株式ごとの価値の検討が必要になる普通株式のみで、株主構成が整理されている
納期短納期では人員の追加や優先対応が必要になり、割増になりやすい余裕を持ったスケジュールで依頼できる
算定後の対応株主への説明会への同席、質疑対応、裁判での意見書・証言などは別途費用になりやすい成果物の受け取りまでで完結する

とくに影響が大きいのは「目的・提出先」と「事業計画の扱い」です。DCF法では事業計画が評価の土台になるため、計画の前提が甘いと算定者は検証や修正に多くの時間を割くことになります。会社側で計画と前提をきちんと説明できれば、それだけ工数が減り、費用を抑えやすくなります。

用途別に必要な算定の水準と費用感

「どこまで精緻な算定が必要か」は用途によって決まります。必要以上に重い算定書を発注すると費用がかさみ、逆に水準が足りないと、いざというときに根拠として使えません。代表的な用途ごとに、必要な水準と依頼先、費用感の傾向を整理すると次のようになります。

用途必要な水準主な依頼先・手段費用感の傾向(目安)
社内検討(売却・買収を検討するかの判断)価値のレンジと論点がわかれば十分。精緻な記述は不要評価ツール、社内での試算数千円〜(ツールの場合)
交渉の目線づくり複数手法のレンジと、前提条件・感応度が説明できる程度評価ツールの詳細版、M&A仲介・FA、会計士の簡易算定数千円〜数十万円程度
株主・役員会・稟議での説明前提・手法・根拠が文書で示され、第三者が読んで検証できる水準公認会計士・評価会社数十万円〜数百万円程度
税務申告(相続・贈与・同族間の売買)税務上のルールに沿った評価。M&Aの時価とは別の考え方税理士数万円〜数十万円程度が多い
裁判(株式買取価格の決定など)裁判所に提出でき、反論に耐えられる詳細な算定と意見。質疑や証言への対応も想定公認会計士・評価会社数百万円程度〜。対応範囲によってはそれ以上
開示(上場会社の第三者算定など)独立性が確保された第三者算定機関による算定書。場合によりフェアネス・オピニオン評価会社、証券会社系などの第三者算定機関高額になりやすい
費用感は一般的な傾向の目安です。同じ用途でも、会社の規模や事情によって必要な作業量は変わります。自社の用途がどの水準に当たるか迷う場合は、依頼先に目的を伝えたうえで相談するのが確実です。

社内検討・交渉の目線なら「レンジと論点」で足りる

売却や買収を検討するかどうかの社内判断や、交渉に入る前の目線づくりでは、1円単位の精緻な数字は必要ありません。重要なのは、どの手法でどの程度の価値になるのか、どの前提が価値を大きく動かすのかという「レンジと論点」を把握することです。この段階で高額な算定書を発注しても、交渉の中で前提が変われば作り直しになることもあります。

稟議・株主説明では「第三者が検証できる根拠」が必要

買収の稟議や取締役会、株主への説明では、算定の前提と根拠を文書で示し、読み手が妥当性を確認できることが求められます。社内の決裁で使う株価算定書に何を載せるべきかは稟議に使う株価算定書で詳しく解説しています。

税務申告・裁判・開示は専門家の領域

相続・贈与などの税務申告には税務上のルールに沿った評価が、裁判や上場会社の開示には独立した第三者による詳細な算定が必要です。これらの用途では、評価ツールや簡易算定で代替することはできません。非上場株式の評価方法の全体像は非上場株式の評価方法、事業承継での株価の考え方は事業承継における株価算定を参照してください。

見積もりを取るときの確認事項

株価算定の見積もりは、金額だけを比べても意味がありません。同じ金額でも、含まれる作業範囲や成果物の形式が違えば、実質的な費用は大きく変わります。見積もり時には次の項目を確認しておくと安心です。

確認項目確認する内容
目的と提出先何に使い、誰に提出する想定か。依頼先がその用途に対応しているか
算定の基準日どの時点の株式価値を算定するのか。決算期との関係
採用する手法DCF法・類似会社比較法・純資産法などのうち、どれを使うか。併用する場合の考え方
成果物の形式レンジで示すか一点で示すか、報告書のボリューム、報告会の有無
事業計画の扱い会社が作成した計画を使うのか、作成・修正の支援も含むのか
修正・質疑の範囲ドラフト後の修正回数、質疑対応の回数や期間
報酬体系固定報酬か、作業時間に応じた報酬か。追加費用が発生する条件
納期とスケジュール資料提出から成果物受領までの期間、短縮した場合の費用
独立性・利益相反取引の当事者や支援者と利害関係がないか。第三者性が必要な用途かどうか
利用範囲・責任算定書を第三者に開示してよい範囲、利用目的の制限、責任の範囲

とくに見落としやすいのが「報酬体系」と「算定後の対応」です。固定報酬と聞いていても、事業計画の修正が重なったり、株主への説明への同席を依頼したりすると、追加費用が発生することがあります。見積もりの段階で「どこまでが基本料金に含まれるか」を文書で確認しておきましょう。

株価算定の費用を抑える工夫

株価算定の費用は、依頼する側の準備によってもある程度抑えることができます。実務で効果が大きい工夫を挙げます。

  • 目的と必要な水準を先に決める:社内検討なのか、株主説明なのかを明確にすれば、必要以上に重い算定書を発注せずに済みます。
  • 必要な資料を事前にそろえる:直近数期の決算書、試算表、固定資産や借入の明細、事業計画などをまとめて渡せると、資料の収集と確認にかかる工数が減ります。何を用意すればよいかは企業価値評価に必要なデータで整理しています。
  • 事業計画は自社で用意する:計画づくりから支援を受けると費用が大きくなりやすいため、たたき台だけでも会社側で作っておくと効果的です。
  • 一次算定で論点を絞ってから依頼する:評価ツールなどで価値のレンジと、価値を大きく動かす前提を先に把握しておけば、専門家には論点を絞った相談や依頼ができます。
  • スケジュールに余裕を持つ:短納期の割増を避けられるだけでなく、依頼先を比較する時間も確保できます。
  • 複数の依頼先から見積もりを取る:同じ条件を伝えて比較すると、作業範囲と費用のバランスが見えやすくなります。

すでに提示された価格や算定結果が妥当かどうかを確かめたい場合は、別の視点から検証する方法もあります。考え方はM&A価格のセカンドオピニオンで解説しています。

評価ツールで一次算定する場合の費用・納期・限界

近年は、財務データを入力するだけで株式価値のレンジを算定できる評価ツールも増えています。専門家への依頼と比べた特徴を整理すると次のとおりです。

項目評価ツールで一次算定する場合専門家に算定書を依頼する場合
費用数千円程度からのものが多い数十万円〜数百万円程度が目安
納期入力後その場〜短時間数週間〜2か月程度が目安
算定の前提入力したデータと、ツールの算定ロジックにもとづく資料の精査やヒアリングを踏まえて専門家が判断する
調査の範囲財務データの内容を検証する調査は含まれない目的に応じて資料の確認や事業計画の検証を行う
対外的な効力第三者算定機関の意見書ではない用途によっては第三者算定機関としての算定書を提出できる
向いている用途社内検討、交渉の目線づくり、専門家に相談する前の論点整理株主説明、税務申告、裁判、開示などの対外的な用途

ツールで一次算定するメリット

最大のメリットは、低コストかつ短時間で「おおよその価値のレンジ」と「価値を動かす要因」を把握できることです。検討の初期段階で数十万円以上の費用をかけずに済み、前提を変えて何度でも試算できるため、交渉の目線づくりや社内での議論の材料として使いやすい手段です。報告書を即日で受け取れる仕組みについては企業価値評価レポートを即日で入手する方法で紹介しています。

ツールでの一次算定の限界

一方で、評価ツールには明確な限界もあります。算定結果は入力したデータの質に大きく左右され、決算書の数値に一過性の損益や私的な経費が含まれていれば、そのまま結果に反映されます。また、財務内容を検証するデューデリジェンスは行われず、事業計画の妥当性を判断するのも利用者自身です。税務申告のための評価や、裁判・開示で求められる第三者算定機関の意見書の代わりにはなりません。ツールは「専門家の代わり」ではなく、「専門家に依頼する前の一次算定」や「依頼するまでもない検討段階」で使うものと位置づけるのが適切です。

ツールを選ぶ際の比較の観点は株価算定ツール・サービスの選び方で、報告書の種類ごとの使い分けは簡易版・詳細版レポートの選び方で解説しています。

おすすめの進め方:段階的に費用をかける

費用対効果を高めるには、検討の段階に合わせて費用をかけていくのが合理的です。一般的な進め方の例を示します。

  • ① 初期検討:評価ツールなどで価値のレンジを低コストで把握し、どの手法でいくらになるか、どの前提が価値を大きく動かすかを整理する。
  • ② 交渉準備:一次算定の結果をもとに、交渉の目線や譲れない条件を決める。必要に応じてM&A仲介・FAや会計士に相談する。
  • ③ 対外的な根拠が必要な場面:株主説明、税務申告、裁判、開示など、第三者に示す必要がある場面に限って、専門家に算定書を依頼する。

この順序で進めれば、専門家に依頼する時点で論点が整理されているため、見積もりの比較もしやすく、作業範囲の過不足も防ぎやすくなります。

よくある質問(FAQ)

Q. 株価算定書の費用は、結局いくらくらい見ておけばよいですか?

A. 用途によって大きく異なります。社内検討や交渉の目線づくりであれば、評価ツールで数千円程度から一次算定できる場合もあります。専門家に依頼する場合は、簡易な算定で数十万円程度から、株主説明などに使う本格的な算定書で数百万円程度が一般的な目安です。裁判や開示に使う場合はそれ以上になることもあります。

Q. 税理士に依頼した株価と、M&Aの価格算定の結果が違うのはなぜですか?

A. 目的と算定のルールが違うためです。税理士が行う税務評価は、相続税・贈与税の計算のために定められたルールにもとづく評価で、M&Aで当事者が合意する時価とは別物です。M&Aの価格算定では、将来の収益力や類似会社の水準などを踏まえて価値を検討するため、両者の金額が大きく異なることは珍しくありません。

Q. M&A仲介会社の無料査定だけで判断してもよいですか?

A. 相談の入口としては有用ですが、無料査定は売却支援の受託を前提にしている場合もあり、前提条件が十分に示されないこともあります。重要な判断をする前には、算定の前提や手法を確認し、必要に応じて別の方法で一次算定して見比べると安心です。

Q. 株価算定にはどのくらいの期間がかかりますか?

A. 専門家に依頼する場合、資料の提出から算定書の受け取りまで数週間〜2か月程度が一般的な目安です。資料の整備状況や事業計画の検証の有無、修正の回数によって前後します。評価ツールであれば、データを入力した後、その場〜短時間で結果を確認できるものもあります。

Q. 評価ツールの報告書は、専門家の株価算定書の代わりになりますか?

A. 用途によります。社内検討や交渉の目線づくりには活用できますが、税務申告、裁判、開示など、第三者算定機関の意見書や税務上のルールに沿った評価が求められる場面では代わりになりません。ツールで一次算定して論点を整理し、対外的な根拠が必要な場面で専門家に依頼するという使い分けが合理的です。

まとめ

株価算定書の費用は、目的・依頼先・採用する手法・会社の規模・納期によって大きく変わります。公認会計士・評価会社、税理士、M&A仲介・FA、金融機関系にはそれぞれ得意な用途があり、社内検討であればレンジと論点がわかれば十分な一方、株主説明・税務申告・裁判・開示では専門家による根拠のある算定が必要です。費用を抑える鍵は、目的と必要な水準を先に決め、資料を整え、いきなり高額な算定書を発注しないことです。まず低コストで一次算定して価値のレンジと論点をつかみ、対外的に必要な場面に限って専門家の算定書につなげる、という段階的な進め方が費用対効果を高めます。

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