IFRSと日本基準の違いが企業価値評価に与える影響

最終更新: 2026-06-19

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海外の類似会社と比較したり、IFRS採用企業を評価したりする際は、IFRS(国際会計基準)と日本基準の違いを理解しておく必要があります。会計基準の差は、EBITDA純資産、倍率に影響し、比較の前提を狂わせることがあるためです。

評価に影響する主な差異

のれんの会計処理

最も有名な差です。のれんは、日本基準では定期償却+減損IFRSでは非償却+毎期の減損テスト。日本基準ではのれん償却費が利益を押し下げるため、IFRS企業と単純比較するとPERや利益が比較しづらくなります。

リースのオンバランス(IFRS16)

IFRSでは原則としてリースを資産・負債として計上(オンバランス)します。これにより、IFRS企業は資産・有利子負債・EBITDAが日本基準と異なって見えることがあり、EVやEV/EBITDA倍率の比較に影響します。

開発費の資産化・公正価値測定など

  • 開発費: 一定要件下でIFRSは資産計上が可能(費用処理との差)
  • 公正価値測定の範囲やその他の包括利益(OCI)の扱い
  • 収益認識・減損の戻入れ(IFRSは一部で戻入れを認める)など

評価実務での向き合い方

  • 基準を揃えて比較する: 類似会社比較では、対象と比較会社の基準差を意識し、必要に応じて調整する
  • EBITDAの定義に注意: リースの扱いなどでEBITDAの中身が変わるため、定義を統一する
  • のれん償却の有無を調整: 利益・PER比較ではのれん償却の影響を考慮する

よくある質問(FAQ)

Q. なぜ会計基準の違いが評価に影響するのですか?

A. のれん償却・リース・開発費などの処理が違うと、利益・EBITDA・純資産・有利子負債が変わり、PERやEV/EBITDA倍率の比較がずれるためです。

Q. 日本基準とIFRSの会社を比較するときの注意点は?

A. 基準を揃えるか、差異(のれん償却・リースのオンバランス等)を調整して比較します。特にEBITDAの定義統一が重要です。

まとめ

IFRSと日本基準は、のれん(償却の有無)・リースのオンバランス・開発費の資産化などで差があり、EBITDA・純資産・倍率に影響します。類似会社比較では基準差を意識し、EBITDAの定義を揃え、のれん償却の影響を調整して比較することが正確な評価につながります。

※ 会計基準の詳細・適用は専門的です。本記事は概要であり、具体的な判断は会計士等にご確認ください。

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