PER(株価収益率)とは? 見方と企業価値評価での使い方

最終更新: 2026-06-18

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PER(Price Earnings Ratio=株価収益率)は、株価が1株あたり利益(EPS)の何倍かを示す指標です。「いまの利益水準が続くとして、何年分の利益で株価を回収できるか」という見方ができ、株式の割高・割安を測る代表的なものさしです。

計算と見方

PER = 株価 ÷ 1株あたり利益(EPS)

たとえばPERが15倍なら、利益の15年分で株価を回収できる計算です。一般にPERが高いほど将来の成長期待が織り込まれていると解釈されますが、「高い=割高」「低い=割安」と単純には言えません。成長期待が高い会社のPERは高くなるのが自然で、業種・成長性によって妥当な水準は大きく異なります。

高い・低いをどう読むか

  • PERが高い … 成長期待が大きい/一時的に利益が落ち込んでいる(分母が小さい)可能性も。
  • PERが低い … 割安の可能性/成長が乏しい・リスクが高いと見られている可能性も。
  • 同業他社・過去推移と比べることで初めて意味が出る(単独の数値では判断しにくい)。

評価での使い方

非上場企業の評価では、類似会社比較法の一環として、上場類似会社のPERを対象会社の純利益に当てはめて株式価値を推計することがあります。

対象会社の純利益 5,000万円、類似会社のPER中央値 12倍と仮定。
株式価値の目安 = 5,000万円 × 12 = 約6億円
(仕組みを示す例・目安。非上場では非流動性などの調整も検討します)

EV/EBITDAとの違い

指標ベース特徴
PER株式価値(純利益)資本構成・税・特別損益の影響を受けやすい
EV/EBITDA事業価値(本業の利益)資本構成・償却方針の差をならせる

EV/EBITDAが事業価値(EV)ベースなのに対し、PERは株式価値(純利益)ベースである点が大きな違いです。目的に応じて使い分け、または併用します。

注意点

  • 赤字(純利益がマイナス)の会社ではPERが計算できない/意味をなさない。
  • 一過性の特別損益で純利益が歪むと、PERも歪む。
  • 会計方針・税負担の違いで会社間比較がぶれることがある。

よくある質問(FAQ)

Q. PERは何倍が適正ですか?

A. 業種・成長性・金利環境で大きく異なり、一律の適正値はありません。必ず同業や過去と比較して相対的に判断します(目安)。

Q. PERとPBRはどう使い分けますか?

A. PERは利益ベース、PBRは純資産ベースです。収益力を見るならPER、資産価値との比較ならPBR、と目的で使い分けます。

まとめ

PERは株価が1株あたり利益の何倍かを示す、株式価値ベースの代表的な指標です。高低は成長期待やリスクを映すため、同業・過去との比較で読むのが基本。非上場評価では類似会社のPERを当てはめて株式価値を概算しますが、赤字や一過性損益に弱い点に注意し、EV/EBITDAなど他指標と併用してレンジで捉えましょう。

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